アマルフィ海岸の中のアドベンチャー・クルーズ
コスティエラ・アマルフィアーナ(アマルフィ海岸)は、ナポリとサレルノの間、ソレント半島南端の国際的なホットスポットである。海岸の長さはおよそ50kmに及び、その自然の多様性と息を呑むような山腹の景観で知られ、ユネスコの世界遺産に登録されている。アマルフィは18世紀以来、裕福なヨーロッパ人に人気の観光地であったが、今日では毎年何千人もの外国人観光客が訪れている。ワンダーウーマン』や『トスカーナの太陽の下で』といった大作映画のロケ地としても知られる。
人気の観光スポット
海岸沿いには13の市町村があり、この地域の有名なリモンチェッロ・リキュールを楽しんだり、バンバジーナ紙のような手作りの特産品を購入したりするのに、レストランや商店は事欠かない。アマルフィ紙とも呼ばれるこの古代の紙は、アマルフィの町にあるミラノ家が所有するような工場で生産されていた。
ヴァッレ・デッレ・フェリエーレは、スカラ近郊の山中にある自然保護区である。この特別な宝石は、緑豊かな植物と先史時代の自然が並ぶ深い谷を通る。5kmのループをハイキングし、何世紀も前の鉄工所を通り抜け、湧き出る滝を目指す。これらの水源は、この地域で見られる多くの水車にエネルギーを供給していた。
ヴェスヴィオ山やポンペイなどへ日帰り旅行をしよう。AD79年にポンペイの地域で推定16,000人の命を奪ったこの世界的に有名な火山への日帰り旅行。ヴェスヴィオ山は1944年以来噴火していないが、ヨーロッパ本土で唯一の活火山である。噴火によって飲み込まれた都市と、火山灰に覆われたまま時が止まった人々の発掘された遺跡を見る。このユネスコ世界遺産は、アマルフィ海岸での滞在中、きっと忘れられない思い出となるだろう。
アマルフィ海岸には、ソレンティーナ半島の先端にある海洋保護区プンタ・カンパネッラもある。トッレ・ディ・モンタルトの塔から海を眺めると、伝説のセイレーンが泳いでいるのが見える。青く澄んだ海でシュノーケリングを楽しみながら、この地方で有名なバラクーダの群れを探してみよう。
プンタ・カンパネッラの向かいにはカプリ島がある。カプリ島でのストップオーバーには、中級レベルのソラーロ山への1時間のハイキングが含まれているはずだ。山頂へはチェアリフトで登ることもでき、それほどきつくないハイキングが楽しめる。一日の締めくくりは、青の洞窟でひと泳ぎしよう。この巨大な水没洞窟へは海路でも陸路でもアクセスできるが、海路の場合、1メートルほどの小さな開口部をくぐり抜けるために身をかがめる必要があるかもしれない。
エメラルドの洞窟はコンカ・デイ・マリーニにある。エレベーターシャフトかボートでアクセスでき、イタリアに数多くあるグロットや自然の入り江の美しい例である。日帰りのエクスカーション・プランに加えたい場所だ。
アマルフィ海岸へのクルーズは、ソレント、ポジターノ、サレルノ、ナポリなどの港から出航している。多くのマリーナや入り江があるため、陸上観光へのアクセスも容易だ。アマルフィ海岸に就航している空港はナポリ(NAP)とサレルノ(QSR)である。
アマルフィ海岸クルーズのベストシーズン
地中海に位置するアマルフィ海岸だが、冬の間は平均気温が10℃前後と寒くなり、海のコンディションも荒れる。そのため、春から秋にかけてアマルフィ海岸を訪れると、夏には30℃前後まで気温が上がり、海も穏やかで癒される。青く澄んだティレニア海は夏の平均気温が26℃となり、一日中シュノーケリングや海水浴を楽しむことができる。
アマルフィ海岸クルージングでのアドバイス
美しい日差しと気温が高いので、帽子やサングラスなどの日除けを持っていくことを強く勧める。また、多くのビーチや日帰りツアーに参加するため、サンゴ礁に安全な日焼け止めとタオルもお勧めする。海をクルーズしたり、山々を冒険散歩したりするときには、簡単に着脱できる重ね着を持参しよう。日光浴の後は風が冷たく感じるかもしれない。多くのビジネスで非接触型決済が導入されているが、カード決済ができない小規模なビジネスや、エクスカーションやサービスにチップを追加する場合は、現金を持参するのが賢明だ。
美しい断崖絶壁のハイキング、洞窟や入り江での海水浴、美術館、教会、噴水、塔、庭園、スパ、ショッピング、レストラン、新鮮な市場、数え切れないほどの地元の職人など、アマルフィ海岸にはたくさんのオプションがある!