ゴードンリーフの中のリブアボード・ダイビング
ゴードンリーフへの寄港について
エジプトのティラン海峡にあるゴードンリーフへの船旅は、通常、北紅海の旅程にここでのダイビングが組み込まれている。ゴードンリーフは、北のジャクソンリーフと同じく、1981年9月に座礁したパナマの貨物船ルイージャ号の沈船がある。ゴードンリーフは、アカバ湾と有名な紅海を隔てるティラン海峡の真ん中に位置している。
ジャクソン・リーフと同様に、風と波から守られた南側の灯標の近くに、ライブボード船の常設係留地がある。ここは安全なポイントであり、シュノーケリングにも適している。ゴードン・リーフの西側には非常に深い海峡があり、ティラン海峡を利用する数少ない大型船の航行を助けている。
何が見られるか
ゴードンリーフでの船上ダイビングは、大きなハンマーヘッドシャークから、小さな色鮮やかなウミウシまで、様々な生物を見たい人に最適である。ゴードンリーフは、写真の腕を磨きたい人にとっても理想的なリーフだ。細部までこだわったマクロ撮影から、幻想的で生き生きとしたサンゴ礁の風景写真、時にはサメの姿も見られる!これらはすべて、65フィート(20m)以上の素晴らしい視界があるからこそ可能なのだ。
潜降すると、約23m(75フィート)のアンフィシアター(円形劇場)の近くに着水する。この砂地の窪地は、サメが休息する場所としてよく利用する。ネムリブカ、シュモクザメ、マダラトビエイもここで見ることができる。
最大水深115フィート(35m)で西に流されると、ドロップオフに沿って泳ぐことになる。ドロップオフの向こうには、約623フィート(190m)まで下る切り立った垂直の壁がある。見渡す限りの壁は、巨大な紫色のウミウチワ、複雑に枝分かれしたファイヤーコーラル、低木のようなブラックコーラルで覆われており、小魚の多いリーフフィッシュに誘われて、さまざまな外洋性の生物が集まってくる。
島を北に回り込むと、バレルと呼ばれるエリアで水深が浅くなる。大きな金属製のドラム缶が、ドロップオフゾーンのすぐ先の水深20mから、北のサンディプラトーのほうの水深10mまでの範囲に人工リーフを作っている。このリーフには、タコや、オオウツボ、白くて美しいスノーフレークウツボ、ゴールドエッジウツボなど、さまざまな種類のウツボなど、エキサイティングな生物が集まってくる。また、ハタタテダイ、トリガーフィッシュ、ハタタテダイ、クラウンバタフライフィッシュの大群や、よく隠れたスカシテンジクダイ、イソギンチャクを守るアカククリなどのペアも見ることができる。世界最大級のリーフフィッシュであるハンプヘッドラスも、数種類のエンゼルフィッシュやスズメダイ、リスザヤウミウシのなかでも最大種のサーベルリスフィッシュに混じって泳いでいる。
強い流れによる危険を避けるため、ダイビングは東側のポイントに到着する前にターンすることが多い。このポイントでは、水温がやや高く、さざ波が作り出す幻想的な光のショーを見ることができる。好奇心旺盛なアオウミガメが、海流によって運ばれてきた海草や藻を食べているのをここで見かけることがあり、ボートまでずっとついてくることもある。
行き方
ゴードンリーフへは、ティラン海峡までのんびりと航海するエジプシャンのライブボードで行くことができる。船はシャルム・エル・シェイクかハルガダから出発することが多い。便利なことに、どちらの港もシャルム・エル・シェイク国際空港とハルガダ国際空港からそれぞれ目と鼻の先にある。