ファンガー湾の中のアドベンチャー・クルーズ
タイのアンダマン海クルーズで、あえてパンガー湾をスキップするクルーズはないだろう。パンガー湾クルーズでは、きらめく青い海から湾内に点在する岩だらけの島々まで、壮大な景色を楽しむことができる。まるで映画の世界のようだが、それは間違いではない。例えば、カオ・ピン・カン島(Ko Khao Phing Kan)は、1974年に公開された映画『007 黄金銃を持つ男』に大きく登場したことから、ジェームズ・ボンド島(James Bond Island)として広く知られるようになった。この映画には、パンガー湾の他の島々も数多く登場した。
ファンガー湾の楽しみ方
パンガー湾クルーズでの一番の楽しみは、島から島へのホッピングだ。カオ・ピン・カン島(Ko Khao Phing Kan)、ビーチの前にあるカルスト地形が特徴的なタプ島(Ko Tapu)はすでに紹介した。これらは大衆文化とのつながりやインスタ映えすることから、パンガー湾で最も賑わうスポットだが、他にも見るべきものはたくさんある。
コ・タプは、パンガー湾にユニークな個性を与えている数多くの岩のひとつに過ぎない。42の島と小島からなるアオ・パンガ海洋国立公園の一部である。有名なジェームズ・ボンド島からもう少し南に行くと、ホン島がある。ホン島という名前は、タイ語で「部屋」を意味する人里離れたラグーンに由来している。ラグーンにはマングローブの木があり、バット・ケーブ(コウモリの洞窟)やアイスクリーム・ケーブ(アイスクリームの洞窟)というカラフルな名前がついている。
パンガー湾の南側にはヤオヤイ島とヤオノイ島がある。前者は2つの島の中で最も大きいが、最も静かな島だ。見どころのひとつは、島の北端にあるラムヘッド・ビーチで、真珠のような白い砂、ココナッツの木、そして両側を囲むクリスタルブルーの海が特徴だ。コ・ヤオ・ノイは小さいが賑やかで、観光客向けの宿泊施設やナイトライフが多い場所だ。
パンガー湾で他では味わえない体験をしたいなら、湾の一番北へ行こう。パニー島(Ko Panyi)はパンガー本島からすぐのところにあり、高床式の賑やかな村がほとんどだ。何もかもが窮屈で、観光客と地元の人々の日常生活がほとんど違和感なく溶け込んでいる不思議な場所だ。パニー島にはレストランや土産物屋が多いため、特に昼時は混雑する。
パンガー湾を訪れる際のヒント(該当する場合)
パンガー湾を訪れる際は、水着と日焼け止めを用意しよう。紺碧の海は泳がないにはもったいないほど魅力的だし、一日中太陽が照りつけるだろう。シュノーケリングの道具もあると、特に静かなビーチやラグーンでのんびりと海洋生物を探索するときに役立つだろう。もちろん、ジェームズ・ボンド島のコ・タプの前で記念写真を撮るためのカメラもお忘れなく!
ファンガー湾クルーズのベストシーズン
ファンガー湾は季節によって混み具合が大きく変わる。モンスーンシーズンは5月から10月までなので、その時期は観光客はそれほど多くない。しかし、天候も理想的とは言い難い。晴れの日もあるが、長く激しいにわか雨で中断される。つまり、クルーズには最高のコンディションとはならないのだ。
最高の天候に恵まれるのは11月から4月にかけてだが、もちろん観光客も最も多くなる。特に12月と1月は非常に混雑し、その時期は料金も大幅に上がるだろう。ファンガー湾には、数日間のクルーズから日帰りの小型船まで、さまざまな船が押し寄せる。
ファンガー湾クルーズはどこから出発するのか?
パンガー湾を旅程に含むクルーズのほとんどはプーケット島から出発し、湾内を周遊し、しばしば周辺の島々に立ち寄る。最も一般的な出発地点はプーケットの南に位置するチャロン桟橋だ。プーケット・タウンから車で20分、またはプーケット国際空港から車で45分である。
クルーズ出発のためにプーケットへ行く最も簡単な方法は、プーケット国際空港へ飛行機で行くことである。現在、ヨーロッパからの直行便はほとんどないため、他の場所での乗り継ぎを考慮する必要があるだろう。バンコクが一番わかりやすいが、マレーシアやシンガポール経由のフライトも予約できる。